外国人観光客の多くが、ベトナムの寝台バスにはアメニティや快適さが欠けると不満を述べている一方で、長距離旅行にしては手頃な価格で人気の交通手段と主張する人もいる。
フォロワー数200万人超えのイギリスの健康系Tiktokerのミア・チャリナー氏は10月、寝台バスでハノイからホイアンまでの20時間の体験をシェアし、睡眠時間はわずか2時間で、人生で最悪の夜のうちの一つだったと語った。
彼女は、寝台バスにはアメニティが充実しておらず、トイレすらもないと話した。
バスでの体験を撮影したチャリナー氏の動画は、1週間足らずで300万人が視聴した。
「早い段階で車内にトイレがないことに気がついたので、私は20時間の旅の間ずっと飲み物を飲みませんでした。」
「実際、膝を曲げて夜の12時になんとか2時間寝ることができました。ですが、通路を歩く男性の声で目が覚めました。」
動画には320件のコメントが寄せられた。
「トイレがないってどういうこと？」「悪夢みたいだ。」
「どれだけお金を節約できたとしても、さすがにトイレなしで20時間は、正気の沙汰ではない」などの書き込みがあった。
すぐさまイギリス出身のTiktokerレミー・ガムズ氏（27歳）は「こんなにも安いのに一体何を求めるの…」と寝台バスを擁護する動画を投稿した。
ホーチミンから中南部のビーチリゾートのムイネーまで、わずか$10（≒1500円）の寝台バスの旅を紹介した動画は拡散された。
ガムズ氏は、こんなにも安い価格に贅沢なサービスを求めるべきではないと語った。
「それはお手頃だと思います」と付け加えた。
彼女はMailOnline Travelに対し「他の交通手段と比べても長距離旅行としては手頃な価格で、寝台列車はさらに高いですが、それと同じ水準の旅行ができると思います」と語った。
外国人には寝台バスとして知られているが、日中にも運行されており、長距離移動にも役立つ。その多くが22席から41席のエコノミークラスであるが、一部のハイクラスバスでは、テレビと充電器が備え付けられた広々とした個室空間がある。
ベトナムの寝台バスを擁護するガムズ氏の動画は、TikTokで150万回再生され、数百件のコメントが寄せられた。
ガムズ氏は、ベトナムの寝台バスにはトイレがないことは普通のことだが、運転手はいつも途中で停車するため、乗客たちは飲食や身の回りのことをする少しばかりの時間を取ることができると語る。
エミリー氏はガムズ氏の投稿に、彼女は寝台バスの旅に喜んで10ドルを払っているとコメントした。
さらに他のTiktokerガリー氏は「特にスペインなどの近隣諸国に行くときは、イギリスにもこのバスがあればかなり便利だね」とコメントした。
ガムズ氏は、ほとんどの欧米人の身長にはベッドのサイズが小さいことが不便だと指摘した。その反面、ベッド空間にはネオンカラーのLEDライトが「リラックス感」を演出している点が良かったとも語った。
ニュージーランド出身で、10月にベトナムの寝台バスを体験した旅行ブログBackpackers Wanderlusのオーナーのタシャ・アミ氏もまた、欧米人にとって最大の睡眠の妨げになるベッドのサイズ問題は「身長が高いアジア人に合うように設計されている」といい、レギュラークラスのバスでは180センチ前後の身長の人には「膝を伸ばすのは難しい」と話す。
彼女は、このバスは地元の人にとっては身近であるが、外国人観光客は予約するバス会社をよく調べてチケットを購入する必要があると述べた。
80の国と地域を旅したカナダ出身のアーロン・スプレイ氏は、カナダの 雑誌The Travel last Juneで、ベトナムで寝台バスに乗った体験をシェアした。
ベトナムの夜行バスの旅は、特に女性にとってはとても安全だという。
スプレイ氏は、トイレがないことに加えて、道の途中で乗客をピックアップするため乗車時間が「超絶長い」ことは、ベトナムの寝台バスにとってマイナスだと指摘した。
しかし「これは体験談の一部に過ぎない」とも付け加えた。
【翻訳記事：KAISEI】
VnExpress/By Bich Phuong November 9, 2023 | 10:24 am GMT+7/ Foreign tourists debate quality of Vietnam sleeper buses
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