グェン・ゴック・ミン氏と、彼の妻と娘は、45日間の旅で22省を巡り、9000キロメートルを旅し、美しい自然を満喫するために35泊のキャンプをした。
1年間の綿密な計画を経て、一家は2023年8月16日に南部のソックチャン省から旅を始めた。旅のゴールは南から北にベトナムを縦断することで、この旅は10月9日まで続いた。
この縦断旅がこれまでの冒険と異なる点は、宿泊のために部屋を借りないと決めていたことだ。その代わりに彼らは35泊のキャンプをし、必要な状況の場合のみ、ホームステイやホテルに泊まった。
この並外れた旅の原動力になったのは、彼の18か月目の娘であった。彼はさまざまな天候を紹介し、彼女の適応力を高め、早い時期から少しずつ世界に親しみを感じてもらう目的があった。
当初、南から北に向かって旅をする計画であった。しかし、運命が計画を変えた。ミン氏は、旅の情熱を分かち合う友人と出会い、グループを結成した。彼らはカントー市から出発し、中部のさまざまな省やハノイ、北部の美しい山々を旅した。
ミン氏の家族は、あまり行かない省や県を選び、手付かずの自然の美しさを体験することを目的にした。「もしキャンプサイトが見つからない場合や、時間がかなり遅くなった時は、部屋を借りるのです」と話した。
彼らは、通常はそれぞれの省や地域で1日1泊ずつ過ごしたが、ハザン省やイエンバイ省、カオバン省などの一部の地域では、息を呑むような黄金色に輝く段々畑が彼らを深く魅了したため、2、3日滞在することになった。
彼らは、原始的な風景や美しい景色に近しいキャンプサイトを厳選した。フーイエン省のマイニャ島やダナンのハイバン峠、イエンバイのカフファ峠、美しい自然に近くハザン省のスオイタウ草原などの美しい自然に近い場所を選んだ。
南部に住んでいた一家は、北部の山々の素晴らしさに深く感銘を受けた。スオイタウ草原に咲くソバの花や、ホアンスフィー県とムーカンチャイ県の青々とした田んぼの光景が特に魅力的だったという。
一家は雄大かつ幻想的な森の中で眠り、海辺の日の出から白い霧に包まれた神秘的な山々まで、忘れることのできないさまざまな経験をした。
ミン氏は「目の当たりにしたこれらの出来事は、またさらに多くの場所を巡り、美しい景色を見たいと思わせてくれました」と語った。
北部のモックチャウにあるハンタウ村は、一家の心に深く刻まれた場所の一つである。この村は、水牛や牛、鶏や豚が緑豊かな芝生の上を自由に歩き回っており、一方でモン族の住居は山や森に囲まれ、外界から遮断されて孤立して建っていた。
この人里離れた場所に電気はなく、インターネットはもちろん電話の電波も届かない。伝統的かつ自給自足のライフスタイルは、静けさゆったりとした感覚をもたらし、彼らが慣れ親しんだペースが早い生活とはまったく対照的であった。
夫婦は、娘が3か月の頃から、2日間の短いキャンプに連れて行き始めた。彼らは娘が快適に旅を過ごせるようにチャイルドシートや防寒具、ベビー用品を用意した。
旅に出る前、ミン氏はバイクでベトナムを冒険し、ホームステイやホテルに泊まった。しかし、車での旅やキャンプにも利点はあった。燃費がいいうえ、費用対効果も高く、家族と用具一式を載せつ十分なスペースもある。しかし、キャンプ用品を買う初期費用や狭い道への侵入が限られること、バイクに比べて車両の問題が多いデメリットもあった。
一家は、旅を通して、1日あたり平均しておよそ1000万ドン（≒6,000円）を使った。旅に出る前、彼らは発電機や水タンク、調理器具、冷蔵庫、テントやテーブル、チェア、寝袋などのキャンプ用品を買い揃えた。
ミン氏はこの旅を、さらなる冒険への足がかりと考えており、家族が一緒にキャンプするようになり、家族の団結がさらに強くなることを望んでいる。彼の将来の計画には、キャンピングカーでヨーロッパをドライブし、家族と一緒に美しい景色を冒険することがあるという。
【翻訳編集：KAISEI】
原文：VnExpress/ 45 days of camping: a family's journey across Vietnam/ By Quynh Mai October 29, 2023 | 07:40 pm GMT+7
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