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執筆者の写真Kaisei Hải

【特集】ホーチミン 花火で新年迎える

1日、2024年を迎えるカウントダウンと同時に打ち上げられたおよそ1500発の花火が、ベトナム・ホーチミン市の夜空を彩った。


「1日、ホーチミン市で打ち上げられた新年を祝う花火(写真:Kaisei)}」の写真
1日、同市トゥドゥック市から打ち上げられた新年を祝う花火(写真:Kaisei)

同市のサイゴン川トンネルの始点(トゥドゥック市)から打ち上げられる花火を見ようと、日付が変わる早い時間帯から多くの見物客がサイゴン川沿いに集まった。


周辺の道路は封鎖され、身動きができないほど大量のバイクが道路を埋めつくした。数メートル移動するだけでも歩道に乗り上げたバイクの隙間を歩いて通る必要があり、次から次に前む進む人たちに押されながら途中で引き返すこともできない状況だった。


普段であれば自宅から歩いて15分程の移動を、1時間かけてやっと花火が見える位置についた。すぐにカメラの準備をし、時計を見るとすでに23時59分。


1発目の緑の小さな花火から始まり、あたりからは歓声上がった。なんとかして木々の隙間から写真を撮ることをできたが、まだあの交通渋滞の中にいた人たちには花火が打ち上がる音だけしか聞こえなかったかもしれない。


封鎖された道路で立ち往生する市民たち(写真:Kaisei)

およそ20分にわたって打ち上げられた花火が終わってもしばらく道路は封鎖されたままで、我先に帰路につく人たちが再びバイクの間をすり抜けて歩く。

地元の人に話を聞くと、この渋滞が嫌で毎年この花火を見に行くのをためらう人も多いようで、市内にある自宅に帰る頃には午前3時をまわることもあるという。


同市人民委員会は昨年11月、新年の花火イベントの開催の承認を検討し、首相に提出するよう文化スポーツ観光省に文書を送った。

ベトナムでは市民が自由に花火を購入することはできず、一般的には軍が製造した火薬を使用し、政府の主催で行われる。




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